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【小説】今の自分に至るまでの狩猟伝を綴る


1  名前:鶯谷 ID:NDKGKIBP  2015/08/01 20:52
はじめましての人は・・・はじめまして。

会った事がある人は・・・うぃーす。

毎日のように見掛ける人は・・・語る事ナシ!!!!!



どうも、鶯谷です。

知らない方はoras板にでも立ち寄ってみるとイイと思います。

あ、推理の方はもう少し待ってください。






さて、本題に入ろう。



この度、MHの小説を書き始めようと思います。

まず、これを読み進めるにおいて幾つかの注意事項に目を通して欲しいです。


~注意事項~
・荒らし、煽り等、ゲーマーズスレッドの注意事項は最低限お守りください。

・言わずと知れた二次創作です。

・この作品は、自分の今までの体験談を元に加筆を加えた物となります。

・MH4~4Gを対象としております。

・多少のメタ内容が含まれます。御了承を。

・自分の狩猟スタイルに独特な点があるかもしれません、こちらも御了承を。




アドバイスしたい方、感想述べたい方大歓迎です。


また、スレ主の事情により不定期更新となります。下がっていれば上げて頂ければ嬉しいです。






・・・さて、綴り始めよう。

2  名前:ZRE @そくひつ枕 ID:BNBHNNB  2015/08/01 21:02
おっ、期待

3  名前:名無し ID:MDNECHNN  2015/08/01 21:09
(推理小説たてるの)おせーよホセ

4  名前:鶯谷 ID:NDKGKIBP  2015/08/01 21:14
ーーーープロローグーーーー


 行為とは、人が己の姿を写す鏡なり、と言ったのは誰だっただろうか。

 俺は今、マイハウスの中のベッドの上で休憩を取っている。ついさっきまで連続狩猟を行っていたのだ、無理も無い。

 ふと横に目を向けると、アイテムボックスに砕光の盾斧が立て掛けられている。俺の愛用している武器の一つだ。さっきの狩猟でも充分過ぎる活躍を見せてくれた。

 しかし、今の自分に至るまで様々な苦難があったものだ・・・本当に。ダレン・モーランから始まり、ゴア・マガラ、シャガルマガラ、セルレギオス、ラギアクルス・・・おっと、懐かしいモンスターが入ってしまった。

 そうして、最後は錆びたクシャルダオラて幕を閉じる。いや、幕を閉じるというよりかは、新たな幕開けと言ったところだろうか。

 そこから様々な出会いや発見が始まったのだ・・・自分にとって。

 ここは今一度、自分の狩猟の過去を振り替えってみよう。忘れられない思い出も、封じ込めた思い出も全て含め。

 今は平々凡々とした日々を送っているのだ、無理に狩猟に出掛ける必要は無い。


 過去の自分と向き合う事も、時には必要なのだから・・・

5  名前:鶯谷 ID:NDKGKIBP  2015/08/01 21:17
ん、プロローグとはいえ短くなり過ぎた、次からは長くするつもり。

>>2
あざっす!

>>3
あと一歩のところでトリックが途切れるからなぁ

6  名前:鶯谷 ID:NDKGKIBP  2015/08/01 21:22
とはいえ細かい所は曖昧だな・・・根掘り葉掘り思い出すかな。

7  名前:名無し ID:MDNECHNN  2015/08/01 22:04
下から五行目クシャルダオラ「て」になってるよ

8  名前:鶯谷 ID:NDKGKIBP  2015/08/01 22:24
ーーーー第一話 ~ハジマリ~ーーーー


 ザザーン。ザザーン。

 ここは海ではない、歴とした広大な砂漠である。

 ただっ広い砂漠を悠々と突き進む竜撃船の風景に、新米ハンターとなる俺、o.1αは甲板の上で舌鼓を打っていた。

 何故そんな混沌な名前なのか?一体誰が名前という定義を破ったような名前を考えたのか?、という質問はこの際控えて頂きたい。色々事情と苦悩があったのだ。多分。

 そんなワケで、今俺は初めての活動拠点に向かって胸を弾ませている最中なのだ。相変わらず砂のループは止まないが。

 自分の先を見ると西武劇に出てきそうなカウボーイの格好をした男が立っている。見逃しておくのが吉だろう。

 それより、耳をすましていると微妙な不協和音が聞こえるのだ。

 その音源はどうも空に存在するらしく、ギャー、ギャーという鳴き声が響いてくる。

 見上げてみると姿がうっすらと見える。翼が生えているのだが、明らかに普通の鳥とは違う容姿をしている。言うなれば、ヘビが何らかの成長過程を経て突然変異した何かだろうか。とにかく分からない。他にも同じような生物が数体見られた。

 船に改めて視線を戻すと・・・やはりあの人が居た。

 赤いテンガロンハットに赤い上着、下には青いズボン、顔には凛々しい白み掛かった金色のヒゲ・・・やはりカウボーイらしい。

 まじまじと見詰めていると、ふと振り返ったその男に声を掛けられた。

 「やァ、君が新米ハンターだな。とりあえずこっちに来ないか。」と、声を掛けられた。

 本当なら無視しておきたい所なのだが、一途に断ることも出来ない。仕方なく、俺は男の元へ向かう事にした。

 これは後々分かった事なのだが、彼はギルドの団長なのだそうだ。メンバーはそこそこ居るのだが、その話は後でしようと思う。

 団長は俺が来るなり、お前さん、空を見上げてみろ、と告げた。

 指示通り空を見上げてみる。そこには先程通り、謎の生物達がいた。

 「今日はガプラスが騒がしいなァ・・・」と団長が呟く。

 成る程、謎の生物はガプラスという名前なのか。勉強になった。

 ん?“今日”は騒がしいと言わなかったか?それって何か悪い事の予兆だったりするんじゃないだろうか・・・

 そんなネガティブな思いを張り巡らせていた、その時。竜撃戦がとても大きく揺れた。

 そう、やってきたのだーーーーーアイツが。




最初にしては強大過ぎるであろう敵、ダレン・モーランに俺は遭遇した。

9  名前:鶯谷 ID:NDKGKIBP  2015/08/01 22:27
>>7
小説上での誤字はとても辛い事・・・申し訳無い。

10  名前:鶯谷 ID:NDKGKIBP  2015/08/01 22:28
戦×

船○

推敲を疎かにするから・・・

11  名前:鶯谷 ID:NDKGKIBP  2015/08/01 22:30
まだ短い。


取り合えず今日の所は切る。

12  名前:鶯谷 ID:NDKGKIBP  2015/08/01 22:42
それにしても、某小説兼用雑談スレと見事に被ったな・・・

13  名前:鶯谷 ID:NDKGKIBP  2015/08/02 12:17
改行毎に一行空けるシステムは廃止するかな・・・少し読みづらい。

14  名前:名無し ID:MDNECHNN  2015/08/02 16:15
ガプラスではなくガブラスだよ
フにまるじゃなくててん

15  名前:鶯谷 ( *◎_※) ID:NDKGKIBP  2015/08/02 16:31
>>14
モンスターリスト見返してきます・・・

16  名前:うぐいす ID:NDKGKIBP  2015/08/04 14:02
結構遅れたけど二話を書こう、うん。

17  名前:うぐいす ID:NDKGKIBP  2015/08/04 14:57
ーーーー第二話 キョウテキ×ト×キセキーーーー

 ーーーーーーーーー強そう。

 俺がアイツと対峙した時に、抱いた感覚である。
 洗練されているゴツゴツとした体、豪大さを表すのに申し分の無い剛腕、そして何より、強い生命力の権化である頭部の先端に生える一本の角。強者を証明する条件として、文句無しの風貌である。
 しかし、ラスボス感を思い起こさせられるような見た目でも無い。中堅の上の上のような立ち位置に思えた。
 いきなり現れた巨大モンスターを相手に、俺は胸を弾ませていた。内心不安ではあったが。
 何しろ、今の俺は丸腰。武器も持っていなければ、防具も持っていない。服は着ているが。アイテムも一つ残らず持っていない。かといって武術だけで何とかなりそうな敵ではない。どうしよう。
 とか何とか回想している間に、ダレン・モーランは竜撃船のすぐ真横に付くようにして移動している。
 すると、突然ダレンが船に向かってタックルをする体勢を取った。どうやら船を壊してしまおう、という事らしい。
 おいおい、これはマズいんじゃないか?早くもハンター生活に終止符が打たれるんじゃないだろうか。まず船が耐えられるかどうか・・・

 ーーーーーードォン!!!!
大きく船が揺れ、傾く。以外にも強度がある船らしい。だが、その反動で俺も団長も足を滑らした。
 マズい、踏ん張らないと。このままでは俺の体は砂漠に放り出され、砂同然の役割を果たす事になってしまう。とはいえ、体が何故か言う事を聞かない。
 あぁ・・・このまま不運なハンターとして一生を終えるんだろうな・・・不運にしては不遇過ぎる事態なのだが。
 今までの思い出が走馬灯となって、脳内を駆け巡る。あぁ、死ぬ時ってこんな感じなんだな。事の全てを察した上で、俺は空に身を委ねた・・・その時。
 「Rボタンで踏ん張れ!」

微かに声が聞こえた。もう家族の声が聞こえ始めたか、と思ったがそうでもない。なぜなら、叫んでいる声の主は団長だからだ。必死に意識を元に戻すと、はっきりと耳に響いてくる。
 が、問題はそこからだ。Rボタンって大体何なんだ。やる気を奮い立たせるスイッチとか、そういう感じだろうか。はたまた、隠された能力を呼び覚ます、そんなボタンだろうか。いや、あり得ない。新米である俺に、あるはずがない。
 あのおっさんももう年だな・・・少し嘲笑気味になりながら、そんな事を思っていた。
 が、その時、奇跡は突然として起こったのだ。
 自然と体全体に力が入ってくる。例えるなら、手錠と足枷を掛けられ、不自由になっていたのが一気に解放された感じ。
 (イケる、これはイケるぞ・・・!!)
 ただならぬ自信と安心感を覚え、俺は全身に力を込める。力一杯踏ん張れッ・・・・という要領で。
 するとどうだろう、自然と落ちて行くスピードが徐々に低下していった。YDKって凄い。体が自由になれなかった、という事もあるのだが。
 やがて、船は元の向きに体勢を戻す。きっと短い時間だったのだろうが、俺にはとても長く、息の詰まるような時間に思えた。
 それにしても、おっさんと一蹴してしまった団長には感謝しなけれならないな・・・Rボタンの件は謎だが。
 感謝の言葉を伝えに行こうと思い、団長の方を向く。
 その先に見たのは、思いがけない光景であった。
 そう、象徴であるテンガロンハットが無くなっており、代わりにヒゲと同じような色をした髪が生えていたのだ。
 また、団長も別の方向を向いていた。目線の先にはタックルを喰らわせたばかりのダレン・モーラン。しかし、初見とは少し、ほんの少しばかり違う見た目をしていた。それは・・・




 ーーーーー団長の帽子が、背中に引っ掛かっている光景であった。

18  名前:うぐいす ID:NDKGKIBP  2015/08/04 15:06
最初のチュートリアルって無駄に長いよなぁ、正直萎える。

19  名前:鶯谷 ID:MKFOKJBP  2015/08/07 18:06
絶対に・・・落とさせ・・・無いぞ・・・。

20  名前:『鶯谷』 ID:LIKGKIBP  2015/08/15 23:17
非常に案が思い浮かばない次第・・・

21  名前:『鶯谷』 ID:LIKGKIBP  2015/08/16 21:01
ーーーー第三話 シンネンーーーー

 !?!????!??!????

 言葉に出来ない、とはまさにこの事である。
 団長の姿を模しているであろう帽子は、突如俺の視界から姿を消した。視線を移した先にはダレン・モーランの巨体。なんでだよ。
 まぁ、砂漠の波に飲み込まれなかったのは不幸中の幸いと言ったところか。
 団長はというと、帽子が無くなった事により露になった薄金色の髪を少し風に揺らしながら、呆然とした顔で帽子の行方を凝視している。帽子が無い方が結構イカしてるんじゃないか、と俺は思った。だが、それほど大事な帽子には違い無いだろう。あれだけ凝視しているという事は、予備も無いらしい。
 呆然としている団長を他所に、俺はぽかーんとした顔でダレンの方を見ていた。いや、この状況となれば誰だってそうなるハズだ。多分。
 すると、団長が口を開いた。
 「なんて事だ・・・俺の帽子が・・・」
 いや・・・うん、なんかごめん。
 心中で団長に対してそつない謝罪をしているところで、また団長が喋り始める。
 「何、お前サンがアイツの体に引っ掛かってる帽子を取ってきてくれるって?」

 ーーーーーーーーーーーェ?

 理不尽だ、これはあまりにも理不尽だろう。幻聴にも程がある。テレパシー関係の職業に就いたら9割9分9厘の確率で外しそうなイメージを受けた。
 団長が続ける。
 「憎いねェ、お前サン。じゃあ頼んだぞ。」
 いや、あの、ですから・・・と言いたいのだが言葉にならない。畜生、何故こういう時に限って言葉が出ないんだ。
 とりあえず一旦落ち着いて思考を巡らせろ、俺。
 団長の理不尽な頼みによって、今俺はダレンに立ち向かおうとしている。しかし、今の俺は装備無し。一撃どころか、少しでも揺れ動くような動作をアイツがすれば、待っているのは・・・

 ーーーーーーーー確実な死。

 ヤバいどころの騒ぎではない、恐怖の沙汰である。なんとか切り抜けないと。まずどうやってアイツの上になんか乗るんだよ・・・
 そんな悩みは、更に続けられる団長の言葉によって吹き飛んだ。
 「もし登れるタイミングになったら俺が指示するから、その時に乗ってくれ!」
 おお、結構ありがたい人じゃないか。改めて見直した。
 この言葉によって、諦めかけていた俺の心に、少しの光が射しこんだような気がした。これならイケるかもしれない。
 団長の指示を待ちながら暫く待つ。気長に、気長に。
 だが、そのタイミングは思ったより早く到来した。同時に団長が叫ぶ。
 「今だ、アイツの腕からかけ上れ!!」
 ここまで来たら、もうやるしかないだろ・・・やってやる。
 「うおおおおおお!!!!!!!!」
俺は掛け声と共に、猪突猛進の勢いでダレンの腕をかけ上る。結構ごつごつしてるな。これだと足場は良さそうだ。
 急ブレーキを掛け、帽子を発見する。良かった。原形を保ったまま無事みたいだ。
 確保した帽子を団長の方に向け、振り示していると、団長が何か叫んでいる。
 「しまった、ダレン・モーランが暴れ出しそうだ・・・戻れるか!?」
 団長が心配している。 
 だが、折角帽子まで取り返したのだ、やるしかない。それに、今は俺にしか出来ない特別な任務なのだ。この期を逃せば後は無い。
 かけ上る時よりも倍の速さで、ダレンの体から腕にかけて下っていく。応援するような追い風が心地よかった。
 そして、船に飛び降りる。全てを終えてから、自分の体が思ったより軽い事に驚愕した。やれば出来るハンターなんだな、俺。
 自分を称賛しているところで、団長が俺に話し掛ける。
「ありがとう、俺の帽子を取り返してくれて。」
 いやいや、寧ろこんな未知の経験をさせてくれた団長に感謝したいぐらいだ。
 団長が付け加える。
 「ただ、もう少しダレンの時間稼ぎをしなければならんようだ・・・やってくれるか?」
 大いに俺は頷く。今の俺に怖いものなどない。ダレンでも何でも持ってこいだ。丸腰なのに変わりはないが。
 団長も満悦そうに頷く。 
 「分かった。指示は俺がやるから、後は任せたぞ。」
 おう、全て俺に任せてもらって構わない。今なら何でもこなせる自信がある。




 ーーーーーーさぁ、戦闘開始だ。


22  名前:鶏 of 鶯谷 ID:BCMGIMM  2015/08/20 13:48
あー、4Gになったら性別変えたんだっけな。


性転換の話でも綴ろうかな・・・

23  名前:風化したガンナー ID:HJCPMBOH  2015/08/20 23:34
もうこれ「鶯谷」じゃなくて「我らの団ハンター」の話じゃないか

24  名前: ID:HBJGIANO  2015/08/20 23:36
面白かったら何でもいいや

25  名前:風化したガンナー ID:HJCPMBOH  2015/08/20 23:37
村ストーリー終わった前提で展開しないと
いつまでたっても我らの団ハンターストーリーの域を出ないぞ

26  名前:鶯谷 ID:BCMGIMM  2015/08/21 00:14
>>23
それは重々承知してる。

まぁそこからは重要な話だけ抜き出すんだけどね

>>24
なんだその楽観的目線・・・

>>25
迎撃→筆頭ハンター→村到着


矢印ごとの物語で書こうとしてるんだけど、やっぱり長いよね。

27  名前:鶯谷 ID:IJICLENK  2015/08/31 15:00
ーーーー第四話 ゲイゲキーーーー
 未然としてダレン・モーランは豪大さを現すべく砂漠を泳ぎ続けている。
 あくまでも時間稼ぎだからな、まずは大砲を撃って怯ませよう。そう言って団長は俺に指揮を取り始める。
 一刻を争う自体なので、今は言われるがままに大砲の玉がある場所まで進んでみる。おお、結構補充されているじゃないか。
 ここから玉を持ち上げて砲台まで向かおうとするのだが、何と言っても重い。一個を両手で抱えるのがやっとだ。それに、少しでも他の物に当たれば爆発してしまいそうな見た目である。
 慎重に、慎重に砲台まで運ぶ。えっさ、ほいさという言葉が丁度お似合いだった。
 やっとの苦労で砲台に辿り着く。短い距離なのだが、精神の削られと玉の重さでとても長い距離を移動しているように思えた。
 玉を補填して・・・撃つ。そこからの作業は簡単だった。もっとも、耳鳴りが酷いが。
 見事命中。まぁ的が大きすぎるのもあるのだが。
 しかし、ダレンはまだ怯んでいない。もっと数が必要という事か。
 試しにもう一発運んでくる。さっきの動きで慣れたせいか、走っても運べるようになっていた。
 再び撃つ。するとダレンは大きな鳴き声を上げ、体全体を振るわせた。やった、成功だ。
 と、突然ダレンが土の中に潜ったと思いきや、撃竜船の上を軽やかにジャンプした。あの巨体が跳ね上がるなんてどういう体の仕組みをしているんだろう。
 砂漠の中からダレンが出てきた後もひたすら玉を撃ち続ける。撃って、撃って、撃ちまくる。
 ダレンがもう一回怯んだ頃に、それまで様子を見ていた団長が口を開く。
「そろそろ勝負に出る、俺がタイミングを見計らって合図を出すから、お前サンは中央にあるドラを鳴らしてくれ!」
 確かにドラは存在している。これなら撃退も夢じゃなさそうだ。
 暫く様子を見守り、待つ。獲物を仕留める時のモンスターのように、忠実に。
 すると、ダレンが土に潜り出す。いよいよ勝負時だ。
 予想通り、ダレンは体をこちらに向けたまま前半身を振り上げている。あまりの迫力に思わずビクつくが、ここで引いてはいけない。これは賭けなのだから。
「今だ、ドラを鳴らせ!!!」
 団長の合図と同時に思い切りドラを鳴らす。
 ゴーーーーーーーン・・・

 凄まじい音が砂漠内に響き渡る。とはいえ離れていたので大砲よりかはマシだった。
 音と同時に、ダレンは砂に潜る。団長は満足そうにダレンの経緯を見つめていた。迎撃は成功したのだ。
 やった、俺はやったぞおおおお!!!!!!!!



 
ダレン・モーラン、迎撃成功・・・?

28  名前:鶯谷@鶯色 ID:OLFNKJBP  2015/09/08 17:27
ーーーー第五話 ツワモノーーー
 やったか・・・と思われていたソレは、予想以上に硬かった。やはり設備に頼るだけでは物足りぬ、という事なのだろうか。
 俺が呆気に取られている間に姿を現したかと思うと、再びダレン・モーランは船の真横を沿うように泳ぎ始めた。おいおい、今度こそヤバいんじゃないのか。
 すると、これまでダレンの行く末を見ていた団長が、どこに収納していたかのさえ分からない銃を取り出した。重みのある物ではない、あくまでも連絡用等に使われる小型の銃に見えた。
 団長はそれを空に響かせるようにして、銃口を上に向けたまま引き金を引いた。パーン、という少し乾いた音が聞こえてくる。きっと誰かに応援要請を送る為の合図なのだろう。そうこう考えている内にも、ダレンとの距離は縮まって行く・・・


ーーーー団長達の居る船より少し離れた場所に、一艘の船が砂漠に浮かんでいる。その甲板上には四人のハンター。だが、彼等の強さは並のハンターとは段違いに違う。人々はそのハンター達を崇め、「筆頭ハンター」という名前を付けた。筆頭ハンター、と一途に言えど、4人のスタイルはそれぞれ違う。リーダー、ランサー、ガンナー、ルーキーという具合に。
 今まさに、そのリーダーが双眼鏡を覗いて状況を把握し終えた所であった。リーダーは他のハンターに指示を出し、船の先頭からまた甲板に戻って行ったーーーーーー


 やばい、そろそろ船の体力も持たないぞ。いくら頑丈だからと言っても、流石にもう1,2発耐えるのが限界なんじゃないだろうか。リミットブレイク出来ないのだろうか。
 俺がそんなパニックに打ち震えていたそんな時に・・・助けはやって来た。
 どこからともなく飛んできた大砲がダレン命中。続いて一発、もう一発と次々に弾が当たっていった。
 唖然としている間にも、次はバリスタ拘束弾による押収が降りかかる。す、すげぇ・・・ただただ驚愕するばかりだった。
 ふと周りを見ると、沢山の小柄な船がダレンの周りを遠巻きに包囲しているではないか。これではダレンもお手上げ、といった感じだろう。
 団長の満悦そうな顔を見て、俺は再度団長を見直した。音一つでここまで統制出来るとは、流石の一言に尽きる。
 とは言うものの、ダレンはどんどんどこかの村に向かって突進して行っている・・・あれ、俺が向かう予定の村じゃないか、あれ。思わず急な事態の為、冷静な対応をとってしまう。
 兎に角やばい、このままでは村に激突してしまう・・・と思われていたダレンは村の手前で動きを止め、大きな鳴き声を上げると共に上半身を降り被った。
 と、突如進行方向を変え、砂漠の方へと戻って行った。これが本当の撃退、というヤツらしい。
 兎に角疲れた、ただ村に向かうだけだったのにここまでスリルを負わされるって一体・・・
 そんな疑念に耽りながら、船を降り、団長が立っているところまで進んで着くと同時に、投げ掛けてくれた言葉は・・・


「やァ、お前サン、待ってたぞ。」


29  名前:うぐいァサン ID:OEEELENK  2015/09/21 12:35
ーーーー第六話 シンザンーーーー
 村に着くと同時に、俺は団長にそんな言葉を投げ掛けられた。先程のダレンとの大騒動もあってか、未だにその感覚はしっかりとしていないが。
 兎に角村に着く事が出来たのだ。ここは無事生還出来た事に対し自分に称賛すべきだろう。
 しかし、長い船旅もここで終わりだ、自分がハンターとなれるアテを探してみるか・・・と思っていた矢先。
「お前サン、良かったら我らの団に入ってみないか?」と、団長から思いもしない言葉が耳に入って来た。もしここで断っていれば、今の俺のハンター生活は無かったのかもしれない。
 既に枠があるんじゃないのか、と団長に聞いてみると、今の団には三つの役割が足りず、その内の一人にハンターが当てはまる、という事だった。他には料理人や行商人が足りないと言っていたが、どちらも俺には向いていないようであった。団長は更に後押しする。
「ダレン・モーランをパンツ一丁で撃退するなんて、常人に出来た事じゃないぞ。それも見込んでお前サンを誘っているんだ。」
 そう言われると成る程、と納得が行く。多少のパニックと団長の指南はあったものの、無事任務を果たし終えたのだ。デクの棒なワケがない。その活躍故のスカウトだろう。
 今の俺にはその答えが既に決まっていた。ここまで言われれば尚更である。
 心境を一気に解放するように、俺は張り切って肯定を返した。
 満足そうに頷く団長は、自分の帽子の形状からか中に納められるようなスペースから一つの鱗を取り出した。
 見た目だけでは白くて艶のある、全体から発せられる光沢が眩しい鱗・・・としか言いようが無かった。しかし、どんなモンスターの鱗かという事に関しては全く想像も付かない。
 「この鱗の謎を解くのが、俺の目標なんだ・・・」
 団長が夢見心地にそう教えてくれる。余程追求したい謎で、それを解明する為に旅を続けているのだろう。俺にはそう思えた。
 団長との一通りの会話が終わった後、俺には防具と武器が手渡された。
 防具はブレイブ一式、防御力は段ボールと同じぐらいなのだが、裸よりはマシなので目を瞑っておいた。見た目が変わるだけでも気分は充分変わるのだから良いだろう。
 そして武器は、と言うと最初に鍛冶屋で売っているような新米ハンターらしい武器が揃っていた。それも全種類。
 全て使って慣れていけ、という事なのだろう。後で売るかどうかを検討するつもりである。ちなみに大剣以外は全て売ってしまう勢いである。
 取り合えず、何故か使い慣れそうだと感じた大剣を使う事にしたのだ。最も前世で使っていたような気もするのは気のせいだろうが。
 他にも操虫棍、チャージアックスなど見慣れない武器が並んでいたが、まずはマイナーな武器から始める事にしよう。
 まだ色々な不安はあるが、積極的にクエストをこなし続けて馴染んで行こうと思う。そして行く行くは一流のハンターに・・・




 ーーーーさぁ、ここからが本当のスタートだ。


30  名前:うぐいす ID:BALMKJBP  2015/10/14 20:23
綴る!

ーーーー第七話 ショジンーーーー
 早速クエストカウンターに向かったが、何しろクエストが一件も無い!!初級の採集クエストすら存在しない!!!
 それもそのはず、ハンターはそう簡単にはなれる存在ではなく、入団試験たる試練が俺を待ち受けていた。どうやら英雄だからと言って、とんとん拍子で事が進むワケでも無いらしい。
 しかし、特に特筆すべき事は無いのでここは省いておく。肉焼きと回復薬の調合が団に加入する条件、と言えば分かって貰えるだろうか。強いて言うならば大剣の振りが遅く感じられた。ブランクによる錯覚かもしれないが。
 無事☆1に昇格したその後、色々なモンスターに向けて大剣を降り下ろし続けたのだが、やはり遅く感じ続けたので最初に気に掛かっていたチャージアックスを使う事にした。
 ところでこのチャージアックスと言う響き、何ともロマンを感じさせるような名前ではないだろうか?少なくとも俺はロマンを感じる。ガンランスの某砲撃にも引けを取らないのではないだろうか。剣でチャージしたエネルギーを斧で一気に放出する「超属性解放斬り」と言う名前を聞けば、誰もがそれに感銘しても良いぐらいだ。
 その後、「超高出力属性解放斬り」という技が追加される事になるのだが、それはまた別の機会に話すとする。
 さて、話は初々しい頃の俺の冒険記に戻る。
 チャージアックス(盾斧とも呼ばれる)を装備した俺は、ひたすら小型モンスターを狩り続けた。ジャギィにジャギイノス、アイルーにメラルー・・・盗人スキルを覚えているメラルーは特に沢山狩った気がする。
 気付けば☆1の緊急クエストにまで到達しており、狩猟対象であるクンチュウもこれまで散々なぶり殺しにしたからか難なく討伐し終える事が出来た。ごめんね、盾虫。
 流石にここまで到達すると金銭の余裕が出来るという事もあり、チェーンシリーズ一式を揃え脱ブレイブを果たした。正直な所、見かけ倒し段ボールから逃れられる事に関しては心底喜ばしかった。
そして、☆2になった俺は・・・初めて中型モンスターと対峙する事になる。毎度お馴染みの狗竜と。モンハン界の知れた顔と言っても過言では無い程の"アイツ"と。
 そう、言わずと知れたドスジャギィである。
 しかし、今の俺は臆する事無く前進を続ける事が出来ると、そう確信している。
 出発の際に、受付嬢さんが「頑張ってくださいね~」といつもより張り切り気味な口調で声を掛けてくれた。
 いつまでもポジティブな気持ちのままに、俺はバルバレを後にしたーーーー
 
ーーーー時を同じくして、場所は変わりクエスト先の遺跡平原のとあるエリア。
 ベテランとも言える風格と厳格さを宿した一匹の狗竜と、その周囲に集うジャギィ、ジャギィノスの群れがあった。
 彼等は勿論敵ではない。自分達の元へやってくる獲物を集団で狩り尽くす為である。アプトノス等の草食竜は勿論の事、その標的はハンターにも向けられている。
 彼等の眼は血走ったようにギラギラと光っており、それこそ新鮮な肉体を貪る事を糧としている事が表されていた。
 そのグループの頭領であり、核でもあるドスジャギィが一声空に向かって雄叫びを響かせ、一人ごちた。
「時ハ来タ」

 そう呟いた時には、既に周囲の空気は殺伐としたモノへと移り変わっていた。

31  名前:コガネムシ ID:HBJGIANO  2015/10/14 21:21
いいぞもっとやれ

32  名前:鶯谷 ID:BALMKJBP  2015/10/14 21:29
>>31
あざっす!


頻度が週一になるかもしれないし、月一になるかもしれない。


33  名前:†うぐいす† ID:CMBBCNKI  2015/10/24 21:38
ムービー観賞後、要点整理の繰返しです。

ーーーー第八話 ゲキセンーーーー
 あぁ、気球と共に映える太陽が眩しい!
 そんな感情を覚えながら、俺は遺跡平原のベースキャンプに到着していた。
 空は見渡す限りの青空で、水平線のその先まで果てしなく続いていそうだ。太陽もギラギラと、と言うよりかはキラキラと輝いているような様子で、俺の旅路を応援してくれているように見えた。
 何はともあれ、初めての中型モンスターである。これまでは小型モンスターとの連戦ばかりを続けていたのだ。ギルドの方も流石に俺の実力を認め始めたのであろう、その証拠がドスジャギィ討伐と言うワケだ。
 しかし、いくらあのドスジャギィと言えども、現時点の装備、つまりチェーン一式では案外侮れない敵なのだ。 
 まさか狗竜で死ぬ事にもいかないので、万全な準備をしておこうと思った。
 まずは周囲の施設を一つずつ確認していく。青い箱に、赤い箱に、休憩用のベッド。
 大体は受付嬢さんから聞いたので内容は把握出来ている。
 まず青い箱に駆け寄る。これは支給品BOXと呼ばれる箱で、仮にアイテムを馬鹿みたいに忘れた馬鹿が居たとしても、馬鹿正直にアイテムを揃えてくださる有難い箱だそうだ。
 とはいえ、支給品という事もあり中身は応急薬や携帯食料等、手軽のオンパレードだった。
 俺は充分な用意をしていたが、ポーチに空きがあるので遠慮無く貰っておく。支給品の一つとして地図が入手出来たのは有難い処置だと思った。
 他の二つの施設は今は使いそうに無い、という見込みの元、俺はベースキャンプを後にした。
 幸い道中に何事も起こらず、ドスジャギィが居るであろうエリアの一つ手前で精神を統一させていた。強いて言えばジャギィ、ジャギィノスの姿を一回も見掛けなかったのは不思議だ。
(俺は必ず生きて帰る、絶対に死ねない・・・自分のプライドに掛けて。)
 そう一つ意気込むと、俺はこれから待つ激戦への一歩を踏み出したーーーー


NOW LOADING・・・


 当のエリアに踏み入ると、そこでは一匹のジャギィが水を飲んでいた。
(まだ頭領はお出ましじゃないのか・・・?)
 疑問に覚えながら、俺は岩影に隠れて様子を見守る事にした。
 数分、いや数秒も立たない内に他のジャギィとは明らかに違う風格したモンスターが逆側から現れた。ドスジャギィの登場だ、間違い無い。古典絵風のモンスターリストにも載ってある通り、その風格を表すに相応しいエリマキが顔の周囲を覆っている。特に今現れたドスジャギィはエリマキが大きく、バサバサと風になびかせ熟練者のオーラを漂わせていた。
 コイツは一筋縄じゃ終わらなさそうだ。ハンターとしての勘が素直にそう告げた。
 そのドスジャギィは先程の水飲みジャギィに近付くや否や、何かを訴えかけるように命令していた。
 ん?耳を澄ませば内容が聴こえてくるぞ?
 後々分かる事なのだが、どうやら俺はモンスター語が理解出来るらしい。実際は出来る訳が無いのだが、そこはご愛敬である。
 話の内容はこうだ。まずドスジャギィが水飲みにこう告げる。
「一人のハンターがすぐ近くに居る。お前も水飲み鳥竜やってる暇があったら早く探し出せ!」
 言うが早いか、ドスジャギィは空に向かって大きな雄叫びを一つ上げた。
 するとどういう仕組みだろうか、これまで一切姿を見せていなかったジャギィ、ジャギィノスの各々がぞろぞろと集まってくるではないか。特にジャギィの数は凄まじい。数十匹は居るんじゃないのだろうか。
 あまりのチームワークの余り、無意識に俺の足は後方へと向かっていた。だが、それがいけなかった。
 少し露呈された姿を眼中に捉えた瞬間、ドスジャギィが周りに号令を下す。
「居たぞ!あそこにハンターの姿が見える!」
 すると、どうだろう。これまで散らばっていたジャギィが一斉に俺を狙って走って来たのだ。瞬く間にして俺は袋のネズミ状態となってしまった。自分の感情を恨んだ。
 しかもその包囲網の中にドスジャギィが入ってくるというのだから、鷹が知れている。
 よく見るとジャギィ達は皆眼を光らせ、今にも飛び掛かりそうな勢いでこちらを見ている。上司であるドスジャギィの合図を今か今かと待ちわびているのだろう。
 不意に、一匹のジャギィがこちらに向けて言葉を放つ。
「我々ハ、これまでニ何度モ何度モ命ヲ絶たれて来たのダ・・・」
 他のジャギィが更に続ける。
「特ニドスジャギィ様ノ一族ハ、とても早イ頻度デ亡命ヲ続けている・・・」
 そう語った所で、ドスジャギィが大声での威嚇と共に、こちらに訴え掛けてくる。
「お前等には分かるか!?この苦しみと絶望が!何度も何度も仲間の死体を目に捉え、それでもひたすら立ち向かおうとする仲間の勇姿が!!!」
 更に続ける。
「我々は安定した狩猟を行いたいと願うのに、いつでもお前等ハンターが邪魔をする!!!ただ自分の物欲の為だけに無心で我々の絆や命さえも絶とうとする!!!!だからこちらも相応な対処をさせて頂いたまでだ!!!!!」
 成る程、その標的が運悪く俺だったという事か。
 言うが早いか、ドスジャギィは部下に攻撃命令を下す。
 噛み付き、タックル、鼓舞・・・それに加わる鳴き声にも、これまでのハンターに対する憎しみと悲しみが入混じったように取れた。
 途中からドスジャギィも攻撃に加わる。やはり熟練の風格は見かけ倒しではなく、一つ一つの攻撃にキレがあった。回避がやっとだ。
 回避の途中、俺は一つの大きな段差を見付けた。そこは崖のような形状になっていて、そこから飛び降りればドスジャギィにも一泡噴かせられそうだ。
 問題はいつ掛け登るか、だが・・・丁度ドスジャギィが雄叫びを上げている姿が目に入った。また仲間を呼ぼうと言う算段らしい。
(させるかよ・・・!!)
 そう思いながら、一気に傾斜状の斜面を掛け登り、崖からドスジャギィを見据えた。
 そして、崖を飛び降りると同時にチャージアックスで一撃を喰らわせた・・・そして、乗った。
 ドスジャギィが問う。悲痛な声だ。
「何故だ!!!何故そこまでしてお前は勝ちに拘ろうとする!?!??」
 しかし、俺はその間に着々と乗りを成功させ、例の"あのワザ"を決めに掛かる。その為にはまずチャージから。
 ーーーーザク。 ビン三本分。
 ーーーーザク。 ビン五本分。
 周りで彼の部下が必死に抵抗をするが、今の俺には道端の蚊同然だった。

 ーーーーーカチャ。 準備完了。
 刹那、ドスジャギィが起き上がる。こちらに攻撃を喰らわそうとするが、余程興奮しているのか狙いが散漫している。
 その間に俺はドスジャギィが来るであろう位置を予想し、属性解放斬りを連続で叩き込む。勿論五発だ。
「お前の気持ちはよーく分かった。」 一発。
「でもな、俺はここで止まるワケにはいかないんだよ。」 二発。
「俺は、更なる高みを目指す為に狩猟を続けたい。」 三発。
「お前は、その為のスタート地点に過ぎなかったってコトだ。」 四発。頭に直撃した為か、ドスジャギィが気絶した。
 ありったけの力を込め、最後の一発を放つ。
「悪いが、ここで踏み止まってられないんだよッッ!!!!」



 五発。
 狩人に深い怨念を持つ狗竜は、最後に「更なる高み、か・・・」と思い出したように呟き、微動だにせず地に伏した。

34  名前: ID:FLJCHEI  2015/10/25 21:05
30のタイトルってショジンではなくウイジンでは?

35  名前:鶯谷 ID:MEFNKJBP  2015/10/26 15:09
>>34
それは俺の配慮不足、ザッツライトだ。


道理で変換しても出なかったんだなー

36  名前:鶯谷 ID:CALMKJBP  2015/11/18 17:38
此処が10位圏外になり次第、クロス板に移転する方針。

ーーーー第9話 蟲の境地ーーーー
「遂に、遂にやったぞぉぉぉぉぉ!!」
 場所はバルバレの鍛冶屋前、俺は加工後の熱でまだ覚め切っていない新品のジャギィシリーズを身に纏いながら達成感をひしと感じていた。
 あのドスジャギィを倒した後、俺はひたすら同志を狩る作業に専念した。苦戦こそしないものの、数を重ねるにつれて、面倒だという気持ちは祓えずにいられなかった。
 だがしかし、諦める事無く延々と狩り続けた。そのお陰か、モンスターの動きにも少し対応出来た気がする。
 何しろこれまでずっとチェーンシリーズで過ごしてきたのだ。見た目まで一新して心が浮かないハズがない。それに加え、前の兵士Aの様なモブ的外見ではない。いや、もう二度とそんな言葉を受付嬢に言わせる事は無いだろう。防御も上がって一石三鳥である。
 鍛冶屋を離れる際、屈強な筋肉を体全体に纏ったガタイの良いおじさん(装備を作ってくれた人だ!)に声を掛けられた。
「……装備の強化はして行かないのか?」と言われたので、逆に、「強化?」と疑問を返してみると、彼は元々の癖なのだろうか、また少し間を空けてこう答えた。
「……鎧玉と名前の付くアイテムと金さえあれば大抵の装備は強化してやるぞ。余裕があればいつでも持ってこい。」
 成る程、積極的に強化した方が良いらしい。
 一旦マイハウスに戻ってアイテムボックスを漁ろうか、とも思ったが、いち早く狩りに狩り出したい衝動に駆られ、御礼の気持ちもそこそこに鍛冶屋を後にした。
ーーーー武器は未だに初期状態である。
 何を狩ろうかといざクエストに出向いた所、受付嬢が俺の装備を見て少々驚きの声を上げると共に、オススメのクエストがあると新たに紹介してくれた。
 確認してみると、この村に居る竜人商人と言う名前の行商人の商品が届かずに困っている、という事なので、邪魔をしているモンスターを倒して欲しいとの事だった。
 モンスターの名前は・・・「アルセルタス」
 モンスターリストで確認すると、ドスジャギィよりは小さいだろうというフォルムに、素早い動きを繰り出してきそうな感覚に見舞われた。雌の個体も居るらしいので、ソイツともいずれ戦う事になるのだろう。何より今は雄に集中である。
 場所は常連の如く通っている遺跡平原と言う事で、特に緊張もせずに受注する事にした。
 というか今は何よりも、早く新装備で戦いたい!試し斬りしたい!


 そんな思いを大きく上回る実力を実力を自分が持っている事に、今の俺は気付きもしなかったのであったーーーー


 その”蟲のようなナニか“との出会いは急であった。
 急襲を仕掛けてきた、と思えばまたすぐに視界から外れる。予想通りのスピード全振りだった。
 何より、飛ぶスピードが速すぎるのだ。急降下で突進をしてきた時は、特に回避にだけしか専念出来ないのである。まさに「ムシ」と言い表すのに相応しかった。
 ようやくアルセルタスが止まった時、まずはエネルギー充電の為に剣でひたすら切り裂く。溶解液を飛ばされようが、鎌のような前足で振り払われようが、兎に角エネルギーを蓄積するという一心で斬り続けた。たまに突進を繰り出してくるのだが、既に動きは見切れるようになっていた。何度もアルセルタスのハイスピードに適応しようとした事が生きたらしい。
 やがて一定以上のダメージを与えられて怯んだのか、アルセルタスが地に伏せる。多分また飛び上がるだろうが、このチャンスの内に仕留める他は無いと思った。
 もがいている隙にエネルギーが溜まった剣を斧に切り換え、3発の属性解放斬りを頭に御見舞いしてやる。
 立ち上がる前に3発目を喰らわせると、丁度タイミングが良かったようにアルセルタスが再びダウンした。どうやらスタンが成功したらしい。先程までの猛激をさらに続ける。
 角も破壊し終え、そろそろ決着が付くんじゃないだろうか、という所でアルセルタスが立ち上がった。彼の顔は怒りの形相をしており、自分のシンボルであった角を破壊された事に、相当腹を立てているらしい。
 だがそのせいか、そこから繰り出される攻撃は計算されたモノではなく、自分の感情に任せたままに一心不乱の攻撃を続けていた。
 回避に回避を重ねつつ、そろそろ終わらせようかと思った時、大きな鎌そのものの様な前足を振り上げ、そのままま俺の体に突き刺そうとするアルセルタスの姿があった。アレを喰らえば確実に死ぬだろう。
 だが・・・既に動きは全て把握出来ている。甘く見て貰ってもハンターとしての名が廃るのだ。


「鎌筋が寝ぼけているよ」



 俺はそう言い残すと同時に会心の一撃を悠然と回避し、対等な、いやそれ以上の御礼で蟲を地にねじ伏せた。

37  名前:鶯谷 ID:CALMKJBP  2015/11/18 17:42
@実力は一つだけ
@@モンスター全員が話すワケではない
@@@喋るモンスターに至っては、番外編で主役になるかも

38  名前:鶯谷 ID:MHLDIMM  2015/12/01 22:54
「語彙力が寝ぼけているよ」と言われる時は俺の末期です、躊躇わず焼き払ってください。

Special Story Side-ドスジャギィ-「カットウ」
 私はとある里の辺境で、「ジャギィ」という名を持って生まれた。
 元々肉食竜なんて沢山種類があったものだが、氷河期やら隕石やらで殆どは絶滅に追いやられたらしい。そんな微かな生き残りの一種が私達ジャギィ一族である。
 初期の内は特に怯えるべき敵が在するワケでもなく、草食竜(アプトノスだっただろうか?私達は記憶があまり良い方ではない)を狩り尽くして糧とする日々が続いていた。
 仲間との競争ともなり得る狩りは本当に楽しく、時にはコンビネーションで大きな獲物を仕留める事もあった。その時は今までに無い達成感を感じ、仲間と共に喜びを分かち合ったモノである。
 その都度頭領だったドスジャギィ共々に褒められ、自分でも自信が付いたという事は鮮明に覚えている。
 そう、自由で賑やか、いつでも繁栄しているのが自慢の里だったのだ・・・


「例の存在」が頭角を現すまでは。


 事の起こりは唐突に、颯爽とした一陣の風のように素早く舞い込んできた。
 その日、私達はいつも通りの狩りを終え、仲間と談笑を交わしながら里に戻った。
 食事も終え、さてこれから寝ようか、という時に、けたたましい鳴き声が私の耳に響いてきた。どうやら集合の合図らしい。幼児の頃に色々学んだのだ。
 どうやら里の中央から聴こえるらしい号令は、住処を出て近づくにつれ、段々大きくなっていった。
 やがて里の全員が集まると、いかにも村長らしい風貌をしているドスジャギィ(推定年齢600歳である)が鳴くのを止め、厳かに語り始めた。
 よく見れば村長の後ろに、何かのモンスターの体が横たわっているように見えた。
「まず村の皆には、これを見てほしい。」
 そういって差し出したのは、先程私が見付けた通りの体であった、が・・・
 それはドスジャギィと思しき体の死体であった。
 唐突に死体を目にしたのか、はたまた知り合いだったのか、あちこちで悲壮の声が上がっている。
 村長が更に続ける。
「悲しい事だとは思うが、それにはわしも腹を決めている。それより、死因が仲間間の争いではない、という事だ。明らかに我々には傷つけられないような大きな傷がついている。」
 見てみると、遠くからでも確認できる傷が胴体の至る部位につけられていた。
 仲間が苦しみながら死ぬ事を想像した私は、思わず夕食をリバースしそうになった。
 その後、村長の「これからは何が起こるか分からない為、里外では常にドスジャギィが他のジャギィの集団に付き添う事」と促され、解散になった。
 母が、「暫くは狩りに行かずとも良いんじゃないのかい」と言っていたが、そんなにすぐ都合よく止められるわけでもないのだ。食糧確保に勤しむのが先決である。
 ご遺体と化した仲間のえぐれた傷の発祥源を考えながら、私は眠りに付く事にした・・・




・・・本当の恐怖はここから始まるとも知らずに。

39  名前:もしも鳥小屋の鶯谷が越後屋のお代官と出会ったら ID:DKEMLENK  2015/12/18 22:57
@朗報ですが、クロス発売おめでとうございます。

40  名前:自然文明うぐいす ID:DKEMLENK  2016/01/05 20:27
かなり遅れた・・・すまない

ーーーー第十話 鬼と蛙と新境地ーーーー
 その日、俺のショックはあまりにも大きかった。
 念願(?)のアルセルタスを倒した・・・と言うものの、まだ中型モンスターの域を越えているワケではなく、大型モンスター討伐にはまだまだ程遠い事を知った。俺がバルバレへ移動中に出会ったダレンのような超大型モンスターは、もっともっと先なのだろう。
 これだけなら良かったのだが、もう一つ俺のテンションが下がる大きな問題があった。
 そう、「防具が揃えられない」のである。
 正式には、一式で揃えられるのだが(これは後々気付いた)今の自分の進行度と素材では、腰しか作れないらしい。
 当然腰のみでスキルが発動する事も無く、ただ防御力上昇に一役買ってくれただけだったので、素直に装備品の箱に納めておいた。今はジャギィで役割を果たせる。多分。
 そんな憂鬱感に浸りながら、今日は就寝する事にした・・・
 次の朝からというもの、★2を解放した俺に様々な中型モンスターの狩猟依頼が届いた。
 ドスゲネポスにイャンクック、ケチャワチャにゲリョス・・・気が付いた時には★3にまで上昇していた。
 全てが中型モンスターだと言う事実は、明かすまでもないが。
 そろそろ次の村に移動しよう、という団長の言葉の元、締め括りに選んだ狩猟がテツカブラである。
 モンスターリストを見る限り、「鬼蛙」と綴られていたので、鬼と蛙を足して二で割った強さだろうか・・・と思いながら、クエストに向かう事にした。
 場所は地下洞窟。
 ゲリョス捕獲の際に訪れたが、ひんやりとした独特の空気は未だに慣れる事が出来ない。
 ただ、鍾乳石や色鮮やかな鉱石など、見る者を魅了するような景色に溢れている。自然が長い年月を掛け作り出した芸術、言った所だろうか。
 様々な景色に見惚れている内に、いつの間にか崖を下り、エリアの深部まで辿り着いてしまったようだった________


 何匹かのジャギィが居る。それぞれ思い思いに行動しているようだ。
 残念ながら、今は彼等らしいチームワークは見掛けられない。
 水を飲んだり、雄叫びを上げたりしている者が居た。
 _____と、その時。
 水を飲んでいたジャギィの体に、一瞬の痛みが走る。それは一瞬ではあるものの、永遠にその事に気付かない状態になる痛みであった。言うなれば、突然の死。
 原因は何だと、急な出来事に驚いたジャギィが事の発生源を追うと、そこには大きな二本の牙で、仲間を軽々と吹き飛ばしているモンスターの姿があった。
 何故襲ったのかは分からない。空腹だったのかもしれないし、単に縄張りだったから、という事もあるかもしれない。
 ただ、弱肉強食のこの世界では実力見せられるだけで甲乙が付いてしまう。
 数匹のジャギィは各々怯え、恐怖し、一匹の死体を残しながら巣に帰っていった________


 その隙を見計らい、俺はテツカブラめがけて一気に突っ込んだ。
 攻撃された事に気づいたのか、テツカブラは大きな威嚇声を上げる。強者の証を示すような、強靭なアゴが誇張されていた。
 いざ戦ってみるのだが、謎の黄色い液弾のような塊を吐いてきた。当たると途端にスタミナが0になり、暫くは何をするにもヘロヘロしたような動作になってしまう。
 瀕死状態の時に走り過ぎで息切れになりそうになった時は、本当に死んでしまうかと思った。
 しかもこの鬼蛙、ただの蛙ではない。
 縦横無尽に飛び回る事が出来るのは当たり前の事、地形を生かした岩砕きや、地面の岩をそのまま持ち上げるような動作で攻撃してくる。
 弱点は通常は頭なのだが、下半身に付いているオタマジャクシのような尻尾は、膨らんでいる時のみ弱点になった。
 岩砕きのアゴの後ろに回り込み、斬る。
 飛び掛かりを左右に交わしながら、斬る。
 しばらくは隙を狙いながらの攻防戦が続いた。
 ・・・何分程経っただろうか、ここまで長丁場になったのは久しぶりである。
 だが、相手にも疲れが見えてきたのか、スタミナ回復の為に徐々に捕食行動を起こしていた。
 そのまま、エリア移動をして攻防を続けること数分・・・ついに鬼蛙が脚を引きずって住処へと帰っていった。よし。絶好のチャンスだ。
 テツカブラが寝た事を見計らい、俺は再度深部へ向かった。
 降りてみると、体力を回復する為に寝ているテツカブラが一番先に目に入った。
 他が殆ど目立たなかった、という事もあるのだが。
 睡眠している時の攻撃は火力が上がると団長から聞いた事がある。
 エネルギーが溜まっていたという事もあり、ここは頭に向かって大きく・・・斧を降り被った。
 降り下ろした途端、鬼蛙は一瞬の痛みを覚えたかと思うと、安らかに裏返った・・・
 よし、狩猟完了。


 次の移動先が気になる事もあり、急いでバルバレに帰った。噂だと、何よりアツい人々が集まる村らしい。これは期待大だ。
 二、三日程掛かった旅路の後、俺達が辿り着いた村では・・・


 何をするにもやるせの無い、冷えきった人々の影がそこにはあった。

41  名前:自然文明うぐいす ID:DKEMLENK  2016/01/05 22:43
読み直したけど・・・戦闘描写が説明調になるのがなんかなぁ

42  名前:養殖型うぐいす ID:DKEMLENK  2016/01/30 00:06
本編とは脈絡無しの、本人の意向による短編小説です。本編は2月に更新する予定。

___________________
「パンはパンでも、食べられないパンは?」
 この質問を唐突に投げ掛けられた時、大抵の人が「フライパン」と答えるのは世の常と言う物だろう。
 しかし、そんな考えを嘲笑い、一蹴するような会話が一軒家の中で行われていた。
 一人の少年が提唱した疑問に対し、同じ場所に居合わせる男性がこう答える。
「それは・・・パンツに決まってるだろう」
 成り振り構わず下着の固有名詞を発する、これが少年の父親。
 その言葉に反応したかのように、隣の女性が喋り出す。
「ありえないでしょ・・・普通ならパンツァー一択よ」
 堂々と常識を覆すような単語を発する、これが少年の産みの親、もとい母親。
 パンツも充分あれなのだが、パンツァーは更に有り得ないと少年は思った。
 そもそも、パンツァーという言葉がどこから出てくるというのか。
 いきなり熱い(?)戦いが繰り広げられたのだが、無理も無い。
 ここは井戸端家。名字は勿論井戸端。
 名字からも分かるように、細かい疑問や問題にも全力で立ち向かって行く家族なのだ。今話されている状況も、まさしくそれである。もはや、会話を越えて会議と言うべきか。
 これまでも、歴史に刻印されるべき数々の会議が繰り広げられたものだ・・・「1に1を足すと何故2になるのか」「どうして人には寿命があるのか」etc・・・
 なぜ?どうして?という素朴な息子の疑問に対し、父母が全力で答えていく。そう言った内容なのだ・・・父のムスコは決して参加しない。
 これらは決してくだらない事ではない。いや、厳密に言えばくだらない事に過ぎないのだが、両親二人が親身になって自分達の子供の役に立とうと必死になっているのだ。無駄な時間は削いではいない。
 少年の母の言葉に対して、母から見れば夫でもある父は言葉を返す。
「鋼鉄のパンツァー?量産されてるようなモンは、肉食獣にでも喰わせとけ。あの強靭なアゴなら余裕で噛み千切る。」
 彼は更に続ける。
「その点、パンツは誰にも侵されやしない!それを穿いた者のみが所有者となり、有権者という名誉も獲得する。それ故に他人が食するなど愚の骨頂!触れる事すら出来ない!!」
・・・父のムスコは決して参加しない。
 が、やや起立傾向にあった。
 この父の演説を見ている息子としては、変態の二字熟語のみが脳内で渦巻いていた。
 同時に、問題提起した自分に強く後悔した。
 しかし、母はそんな父の意見に臆面も無く、はっきりとした声で反応を返す。少なくとも肯定ではない。
「パンツも充分量産されているじゃない。履く前の新品なら、トラの檻に入れたら皆平等なんじゃないの?遠慮無く食いちぎるハズよ。」
 彼女も更に続ける。女らしからぬ唾が飛んでいるが、興奮しているようなので、二人ともそっとしておいた。
「大体、「食べられないパンは何か?」という議題よ!?履いてる履いてないなんて、四の五の語った後の問題だわ!正しい答えを言いなさいな!」
 その言葉を聞くと、少年の父親は思い立ったように楕円形の座布団から席を立ち、A4サイズ程のホワイトボードと水性ペンを持ってきた。
 ホワイトボードの中心に縦線を引き二面に分けると、父は少年に向かって言った。声高々と。
「これから、父さんと母さんでお前が提起した事についての最適な案を左の面に書くから、正しいと思う方を右に書いてくれ。今回の会議はこれで終了だ。」
 終わりを予告した時、彼の眼差しは賢者のように、冷静だった。
「まず、父さんから書くからな。」
 父は左面の中央に更に横線を引き、上面にこう書いた。
「ノーパン」
 何も父に返す事なく、仏頂面な母が続いて下面に書く。
「パンダ」
 少年は困った。
 何より、お互いの自分に対して賛成を求める目が何よりも恐ろしい。
 確かに顔は笑顔なのだが、眼の奥は一切笑っていない。
 悩みに悩みに抜いた挙句、一つの答えを少年は見出だした。
 さらさらと、ホワイトボード右面に書いていく。
 その顔は、生粋の幼い少年の頃を思い出させる。

「時と場合と場所と性癖による」


 これが、井戸端家。
 今日も他愛もないような会話が、家族間で飛び交っている。

43  名前:養殖型うぐいす ID:DKEMLENK  2016/01/30 23:41
酷く稚拙な文章を描いた気分なので、早めに本編に移る次第。

44  名前:scarlet ID:BOLBKHBP  2016/01/31 12:31
期待

45  名前:養殖型うぐいす ID:DKEMLENK  2016/02/12 17:14
そろそろ本編書くよー。
__________________
第十一話 冷気の元凶

 俺は、あまりの衝撃に開いた口を塞ぐ事が出来なかった。
 キャラバンの移転という朗報に耳と胸を弾ませ、向かった先で俺達が目にした光景は・・・あまりにも酷かった。
 村の人々は皆、表情が冷めていた。憔悴しきった表情を浮かべる者、怠惰の表情を浮かべる者。
 行動にも、そのマイナスイメージが現れている。地面にぐったりと体を伏せている者や、座ったまま一歩も動かない者。
 太陽のようにアツい村、というのはにわかにも形容しがたい言葉だった。
 俺が試しに、近くの住民(やはり、地面に体を投げ出している)に声を掛けてみると。
「あの、ここナグリ村ですよね?」
「そぅだぁ・・・ここはナグリ村だぁ・・・」
 なんとも、やる気の無いトーンで返答が返ってきた。これは本当に心配だ。
 様子を見ていた団長が、ふとこんな提案をする。
「おかしいなァ、村の様子が噂とはほど遠い・・・取り合えず、村長を当たってみよう」
 その指示に皆賛成し、俺達は村長を探す事にした・・・


 村長はそう遠い場所におらず、数分で見つける事が出来た。
 村長は他の住民と比べて大きなハンマーを持っていたが、やはり表情は住民そのままだった。
 我らが団長が問う
「お前サン達の村、やけに活気が無いが・・・何か起こったのか」
 疲れきった口調で、村長が答える。
「何か起こったも何も・・・俺たちゃぁもうダメだ・・・あぁ
 採掘までの坑道を«ネルスキュラ»とかいうでっけぇ蜘蛛みたいなモンスターが、占領しちまったからなぁ・・・
 お陰さまで、俺達の本業の鉱石採掘はずっと出来ねぇってわけだ・・・はぁ」
 成る程。
 要約すると、彼らの本業は鉱石採掘だと。
 それが出来ない事には、熱いどころかクールダウンしてしまうと。
 そして今その行路は、「ネルスキュラ」たる蜘蛛モンスターに占領されていると。
 狩猟依頼、承けてしまおうか。
 折角の移転をしてしまったのに、暗いからと言ってもう一度バルバレに帰るのも癪だ。
 それなら、蜘蛛を倒してナグリ村の人々に活気を与えてあげたい。
 鉱石採掘が本業という事で、生産出来る武器にも磨きが掛かりそうだ。
 よし、ここは一つその問題を解決しよう。
 俺は意志を腹に決め、村長にその全てを伝えた。
 団長も後押しをしてくれる。
「そうとも、このハンターは並のハンターじゃねェ。幾度も実戦経験を積んだんだから、蜘蛛一匹ぐらい楽勝だ。すぐ返り討ちにするさ。」
 ……後押しは有難いが、あまりハードルを上げないでいただきたい。
 しかしその言葉が効いたのか、僅かに希望を持った声で村長が言葉を返してくる。
「そうかぁ・・・アンタら、キャラバンの人達かぁ・・・ここはいっちょ、ハンターさんに頼んでみるかなぁ・・・お願い出来るかぁ?」
 勿論、と首肯定を返す。やってみせるさ。


 じゃあ、頼むなぁ~・・・という間延びした村長の送迎を背に、俺は目的地である地底洞窟へ向かった。
 成功する。成功できるのか。
 村を救う。村を救えるのか。
 いい加減、ネガティブ思考は捨てようと思う。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 一頭のゲリョスがいる。宙吊りになっており、糸で身体中を束縛されている。中々粘着性の強い糸のようだ。
 それは、紛う事なき死体だった。
 風化はそこまで進んでおらず、先程食料として調達されたような面影が残る。もがき苦しんで、余計糸が絡まっている。彼にもはや動く気力は無かった。
 所詮この世界は弱肉強食、そのシステムを彼も分かっていたのだが・・・判断が鈍かった。
 突然、束縛の犯人でもある捕食者が現れる。
 その捕食者は、瀕死状態のゲリョスに一気に間合いを詰めたかと思うと・・・



 身も凍るような血の滴る毒牙で、餌の息の根を止めた。

46  名前:養殖型うぐいす ID:DKEMLENK  2016/02/12 22:15
>>44
あざっす!

47  名前:鶯谷 ID:DKEMLENK  2016/02/20 12:00
4G板が圏外、やと・・・

48  名前:鶯谷 ID:DKEMLENK  2016/02/29 17:22
移転の件は・・・もっと需要が増えたら考える

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